トヨタとマツダの資本提携について私的解釈

トヨタマツダ資本提携

今日のニュースで正式に決まったみたいです。

色々と言いたい事もあるし、意味合いも読み手によって変わってくるので、突っ込んで書いてみたいけど、あまり細かく書くのもどうかと思い、文章を割愛させてもらいます。(それでも長文ですが)

正直、今回の資本提携、良いと思います。

少し前ぐらいからトヨタは、マツダからデミオのセダンをOENし始めましたので資本提携の流れはいずれ来るだろうと私は思っていたので、あまり驚く内容ではなかったです。

これでトヨタは、FRスポーツ車メーカーのマツダと4WDスポーツ車メーカーのスバルを手中に収めたわけです。

もっと言えば、トヨタにアンチテーゼを抱く人達が買う自動車メーカーがトヨタと手を結んだ。という事でしょうか。

でも、これはお互いがWIN・WINになるよう出来ているのではないかと思います。

この辺りはトヨタの手腕だと思います。

トヨタの売りはハイブリットです。

ガソリンエンジンでの燃費改善は限界値に到達したと結論を出し、世に産声を上げたのがハイブリットシステムです。

ですが、そのハイブリットに近い燃費数値をたたき出すガソリンエンジンスカイアクティブマツダは作ってしまった訳です。

現在、トヨタには魅力的なガソリンエンジンディーゼルエンジンのラインナップが弱い状態です。

しかし、この資本提携によって、開発をしなくても良質なエンジンとマツダが熟成してきた足回りを手に入れる事が出来る訳です。

一方のマツダは技術をゴッソリ持っていかれるようなイメージですが、トヨタの販売網によってOEN車もしくはスカイアクティブ、クリーンディーゼルの販売台数が上がる見込みが出てきます。

しかし、上記したシナリオは第一歩に過ぎない。と考えます。

2040年より欧州諸国はガソリン車ディーゼル車の販売禁止を発表しました。

新興国であるインドでさえも2030年に販売禁止を発表しました。

自動車産業国である日本も擁護対策を講じて延命をするかもしれませんが、いずれにせよ世界に合わせるでしょう。

となるとEV自動車を作れる自動車メーカーしか生き残れないという訳です。

EVの開発には莫大な開発費が掛かります。

今は安全支援、最終的には自動運転も併せて開発を進めていくしかありません。

マツダには、この2つを開発出来るだけの資金はどう考えてもありません。

そこでマツダとしても資金力のあるトヨタとタッグを組む事でEV車の開発に船を漕げる訳です。

世界シェアの小さいマツダですが、欧州での評価の定評があります。

むしろトヨタよりも高いと言われています。

スバルはここ最近、欧州ではプレミアムカーという評価にシフトしつつあります。

欧州で定評のあるマツダもちょっとのプラス魅力があれば、プレミアムカーの位置づけに容易に達成できるでしょう。

その起爆剤はトヨタとの提携ではないかと思います。

とはいえ、世界のトヨタと言われ、世界的知名度を持っているトヨタでさえ、プレミアムブランド、ステータスブランドとしては扱われていません。

トヨタはレクサスでプレミアムブランドの努力をしてます。

他国産自動車会社も同じように努力をしてますが、まだ欧州メーカーのプレミアム力に追いついていないのが実情です。

人件費も上がってきた昨今、安くて良い車だけでは新興国に追いつかれ、いつか抜かれます。

今後、日本車に求めらてくるのは、高品質、プレミアム、エコ、適正価格の4拍子だと思います。

今回の資本提携は2040年に向けての布石のような気がしました。

とくにマツダの経営戦略が良くなってきた気がします。

一時は販売網5チャンネルといった無謀な策を打ち出し、いくども倒産寸前の綱渡りをしてきました。

失敗の連続から魂動デザイン以降より業績も上がってきており、戦略もよく練ってきてるように思います。

多分、会社の強みを理解し、方針が固まったからだと思われます。

まれに練り過ぎが仇になっている部分も垣間見られますが、現在、無謀な策は打ってないように感じます。

総評として今回の資本提携は良いビジネスだったと私は思いました。

なんとなくですが近江商人の3方良しに繋がるビジネスになりそうな気がします。

今回の資本提携が3方良しに繋がる事を祈り、筆を置きたいと思います。